「衝撃のアノ人に会ってみた!」に出演する”漂流おじさん”こと諸井清二さん。
現在はコーヒー農園を経営されているそうで、お元気そうで何よりですね。
ヨット「酒呑童子」で、太平洋を3ヵ月間も漂流していた諸井清二さん。
その間に航海日誌を書き留めていたんですね。
その一部がこちら↓
3月8日 航行不能となる。
3月13日 東から西へ船が一隻。煙突が黄色い貨物船。
合図をしたが反応なし。4月27日「何もかも残り少なく不安かな」
「助けてと合図をすれどノーアンサー」4月30日「助け船まだ来ぬ先から乗る準備」
「いま天気どこまで続くわが命」5月2日 雨。「叫べどもこたえてくれないアホウドリ」
貨物船、また行ってしまった。10隻目。5月3日 霧。食料は6月中は何とかなりそう。霧晴れるが、曇り空。
「漂流も2ヵ月たつと歌も出ず」5月15日 69日目。晴れ。どこまでも希望を捨てずに。
最後にチャンスが来るかもしれない。6月2日 87日目。雨。八方ふさがり。どうすればよいか分からない。もうこれ以上進めない。
人間は過去を振り返ることはできても、過去に戻ることはできない。
さすがに20日間、一隻の船もいないと、あせりが出てくる。
天候もいっこうに回復しそうにないし。このまま助からないように思えてくる。6月4日 行方不明のまま、帰れないかもしれないと
思いだした。頑張れ清二。6月7日 92日目。晴れ。
青い空。白い雲。光り輝く水平線の中から、
一隻の船が。
迷い子になったわが子を見つけた母親の
ように汽笛を鳴らしながら、
一直線にこちらへやってきた。
そして、静かに私の横に止まった。出典:P08-人生の漂流者/諸井清二
当時の、生々しく鬼気迫る状況が短い文から感じ取れますね。
大海原に3ヶ月も一人っきり、、、、想像しただけで暗い気持ちになります。
この壮絶な体験を後に一冊の本として出版しています。
その本のタイトルは
九十二日目の天国―酒呑童子号の太平洋漂流日誌
現在は絶版なのかな!?
異常に高いです。
amazonで中古のみ購入可能なこの本、現在の最安値価格が¥12,799でした。笑
しかし世界はもっと壮絶な体験をしたおじさんがいた。。。↓
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世界にはまだまだ凄い漂流経験者がいた。
世界は広い!!
実はもっと凄い漂流おじさんがいた!!
そのおじさんの名はホセ・アルバレンガ。
エルサルバドル出身のホセ・アルバレンガさんはなんと1年4か月、太平洋を横断して約1万800キロも漂流していたそう。
救出直後の彼、コーラなんか飲んでもいいの??笑
そしてこちらが漂流前の写真↓
!!!!!
別人じゃない!?ってレベルの変化ですね。
なぜか漂流後の方が肉付きが良いのは何故!?笑
Before & After 比較画像
まさに別人ですね。。。。
どうやって一年も漂流したのか。
2012年12月21日、サメ漁の為に一人の若者と一緒に出港、その後嵐に遭遇しエンジンが故障、あえなく漂流することに。
漂流中、ホセ・アルバレンガさんは食力確保の為、鳥や魚を素手で捕まえ、生のまま食していたそう。
一緒に漂流していた若者は生の鳥の肉を食べる事を拒み、その結果衰弱し、漂流から数週間後には死んでしまったそうです。
たしかに生の鶏肉はキツイな。。。けど背に腹は変えられないですよね。。。生きる為には。
少年の遺体がどうなったかは分かっていないそうで。。。。まさか食したか!?っと一瞬思った私は最低です。笑(しかし、その後少年の家族から、死体を食べた疑いをかけられ訴えられました。)
実際は海の上で起きた出来事、彼が食べた証拠ももちろんありません。
この奇跡の生還で一躍時の人となった彼のお金目当てではないかとも言われています。
遺族の気持ちもわかりますが、命からがら生還しても現実社会でまた新たな問題が出てくるなんて皮肉なものですよね。
遺族が少年の写真を公開しています↓
無事生還
その後、マーシャル諸島の島に流れ着いたところを発見&保護された彼。
家族はとっくに死んでいたと思っていたそう。
そりゃそうですよね、1年4か月も海の上ですよ!?
いやー壮絶です。
けどこれ他人事じゃないかもよ!?
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実際漂流したらどうするか!?
これから暖かくなると、手軽にマリンスポーツを楽しむ機会が増えますよね。
クルージングするような富裕層の方達が、この記事を見ているかはてと疑問ですが(笑)万が一の時の為に、海で遭難した時の対策も知っておきましょう。
まずは常識、携帯電話で助けを呼ぶ。
海に投げ出された場合も、船ごと流された場合も使える方法。
日本国内のほとんどのキャリアーの通話可能エリアは意外に広く、陸から10~20kmとされています。
余程、沖合に出ていない限りはこれで十分助かりそう。
事実、事故発生が発生してから1時間以内に118番に救助要請した人の生存率はなんとおよそ7割というデータも出ています。(もちろんライフジャケット着用している事が大前提ですが。。。)。
防水仕様の携帯、もしくは防水ケースは万が一の時の為の必須アイテムと言っても間違いなさそうです。
それでも電波の届かないとこまで流された場合はどうしましょ!?
その場合は長期戦を覚悟し、近くを通る船に見つけてもらうのもひたすら待つ事になります。
しかしここでも注意が必要。
近くの船に助けを求める場合。
無駄に体力を消耗しない事がやはりポイントだそうで。
特にパニックになり「大声で助けを求める」などの行為は非常に体力を消耗させるのでNGだそうです。
そもそも海上では風の音などで遮られ、届く可能性はかなり低い。
一番ベストな方法は腕を大きく広げ上下に振る。
これだけで、遭難信号となるそう。(漂流中に船が近くを通ったら、思わず必死に声出しちゃいそうだな。。。。。)
もしくは懐中電灯を振るのもおすすめ。
夜間でも見つけて貰える可能性が高くなる。
水を確保せよ。
雨が都合よく降り、なおかつ雨水を貯めておける容器があればこれ幸い。
しかし何週間も雨が降らないなんてことは海上じゃあよくあること。
そんな時はふんだんにある海水を飲めばいいんです。
知っての通り、海水は塩分濃度が高すぎてそのままでは飲めません。
この脱塩浄水器を使って海水を真水に変える方法がGOOD。
KATADYN 脱塩浄水器 サバイバー シリーズ
値段が上から¥189,000、¥410,400と結構な価格です。
それでも、命には代えられませんからね。。。。そう思えば安い買い物ですよ。
船をお持ちの方は、一隻に一台これを積んでおきましょう。
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