昨季限りでDeNAから戦力外となり、野球選手としては現役引退していた山本武白志(むさし、21)が27日に都内で記者会見を行い、クリケット選手に転身することを発表した。ラーメン店でアルバイトをしながら、年収数十億円も夢じゃない同競技のプロを目指すことになった。
【写真】地元福岡でパン職人に転身した元近鉄・楽天のプロ野球選手
午後の記者会見に向けて、金色のメッシュを入れた髪をきっちりセットしてきた山本。プロ野球選手としては、横浜(現DeNA)、広島、西武などでプレーし、17年オフに戦力外を受けて転向した木村省吾(39)に次いで、2人目のクリケットへの転向となる。「これから頑張って、オーストラリアでプロを目指してやっていきたいと思います」と決意を語った。
育成で3年プレーして芽が出なかった野球への未練は「ない」。他のスポーツにも特別興味はなく、次の人生をどうしようか考えていた昨年末、会食した知人から「クリケットをやってみれば?」と言われたことが、今回の転身へのきっかけだった。「木村選手のニュースで知った」という同競技について、食事から戻った自宅ですぐにYouTubeをチェック。「クリケットで検索して一番最初に出てきた動画を見て自分がプレーする姿がイメージ出来た」という。
年が明けると気持ちはすっかり同競技に傾き、それまで全く動かしていなかった、筋肉が落ちて野球現役時代から10キロ減ってしまった体のトレーニングを再開。3月にはクリケットが盛んなオーストラリア・メルボルンへ飛び、知人の紹介で知り合ったクリケットをプレーする中学生らと練習を行った。
「日本には売っていないんじゃないか」と、現地でセール品になっていたバットや防具など一式を購入して帰国。日本クリケット協会に「プレーしたいので、どうしたらいいか教えてほしい」と自らメールを入れると、協会側の協力を得て、新たな挑戦へのメドが立った。
協会の本部があり、国内で最も設備が充実している栃木・佐野に5月上旬に引っ越した。「佐野クリケットクラブ」に所属し、週3日の練習や土日に組まれる試合に参加。当然、競技では無収入のため、JR佐野駅前のラーメン店「日光軒」で週6日、接客や掃除などを担当するバイトに従事する。午前10時半から昼休憩を挟みながら、午後8時過ぎまでのフルタイムで働く日もある。それでも「まかないもいただき、みなさんによくしてもらっています」と人生初のバイト生活との両立もこなしている。
野球とクリケットについては「バットとボールを使うということは一緒でも、技術的なことも似ているようで似ていない、全くの別物。野球がある程度できるから、クリケットができるというわけではない」と話す。実際に、打撃でも力の入れどころが違うために、これまで経験のない左足太もも裏の筋肉痛に苦しんだりもする。それでも日に日に上達することを実感して、「楽しい」と口にした。
英国が発祥の地で、インドなど南アジアでもプロリーグはあるが、オーストラリアにこだわるのは「行ってみたら、ホレたじゃないですけど、住みやすいし、自分のフィーリングです」と21歳らしくコメント。トップ選手の年収は30億円を超えると言われるが、「そうなりたいですね」と夢を語った。
3年前に他界した父・功児さんについて触れ「誰も僕がクリケットをやると思っていなかったので、天国でビックリしているでしょうね」とはにかんだ。「44番のユニホームでプレーするようになるのが僕の希望なんで」。父が巨人、ロッテで背負った番号を、違うプロの競技で自身が背負うことも目標に、武白志が第2の人生に臨む。
大成してくれたら非常に面白いね。
活躍できる場は野球より多いと思いますので、何とか活躍できるよう頑張って欲しいですね。
アスリートとして頑張って欲しいね。
ある意味夢がある。
何で日本では流行らないんだろうなクリケット?
この流れがプロ野球選手のセカンドキャリアとして定着すると良いね。
バースデイでやってたのも結構前だよな
転落が始まってる?と感じるのは気のせい?(笑)