「しんせかい」で第156回芥川賞を受賞した山下澄人さん。
一体どんな人物なのでしょうか!?
画像元:朝日新聞DIGITAL
山下澄人さんのご出身は兵庫県神戸市。
1966年生まれということなので今年で51歳ですかね。
高校は神戸市立神戸商業高等学校に通っていたそうです母校は既に閉校、現在は神戸市立六甲アイランド高等学校となっております。
倉本聰さんの富良野塾ご出身で第二期生とのことです。
ご自身の活動としては劇団FICTIONを1996年より主宰。
小説家としての本格的な活動は2011年頃からのようですね。
今までの作家としての略歴は
2012年「ギッちょん」で第147回芥川賞候補、同年初の創作集『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞を受賞。
2013年「砂漠ダンス」で第149回芥川賞候補。
同年、「コルバトントリ」で第150回芥川賞候補。
2016年、『鳥の会議』で第29回三島由紀夫賞候補。
出典:Wikipedia
そしてこの度「しんせかい」で遂に第156回芥川賞を受賞なされました!
過去に3度も芥川賞候補になっていたんですね。
本格的に物書きになってから5年弱でこの結果は大挙なのではないでしょう?
諦めないといい事あるんですね〜。
俳優になった理由
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山下澄人さんが自身の劇団FICTIONを立ち上げるまでの十年間、売れない俳優として舞台やTVに出ていたそうです。
俳優になった理由は単純で
「就職して普通に働くのが嫌だった」
そうです。笑
「俳優になりたい」より「働きたくない」の方が断然強かった。
ともおっしゃているので、俳優になったのもなんとなく「おもろないな」と思ったからだそうです。
意外にゆるく生きている方なんですね。
このガツガツしてない感じ私好きです。笑
「しんせかい」
しんせかい [ 山下 澄人 ] |
『内容』
19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!出典:楽天ブックス
『しんせかい』(新潮社刊)は昨年の10月31日に発売されております。
表題作として
「先生」が主宰する、「演劇や脚本を学べる場」にやってきた山下スミトの日々を描いた作品と。
「演劇を学ぶ場」に入る試験のために上京した主人公が過ごした一夜を書いた、「率直に言って覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか」の二作品が収録されています。
「演劇を学ぶ場」を題材にするあたり、さすが劇団を主宰する俳優さんの視点といった感じですね。
私小説なのか?
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「しんせかい」について山下澄人さんご本人が
何をもって私小説と呼ぶかにもよりますが、僕としては私小説と呼んでもらってもいいし、そうでなく読んでもらってもいいし、気にしていないです。
出典:私小説?それとも…山下澄人、新作『しんせかい』を語る
とおっしゃているので、結果どちらでもいいそうです。笑
これは一度読んでみて自分で判断してみるとしましょう。
芥川賞作家の好きな本は?
山下澄人さんの子供の頃好きだった本は
『ハックルベリー・フィンの冒険』
だそうです。
大人になった現在でもたまに読み返す事があるほど好きなんだそう。
おお〜もっと難解な本をあげてくると思ったので一気に好感度がUP。笑
ちなみに嫌いな作品は『トム・ソーヤーの冒険』。
なんでもトム・ソーヤーという人物が小賢しくて嫌だそう。
影響を受けた本は、
『ハックルベリー・フィンの冒険』
と
保坂和志さんの『プレーンソング』
と
ウィリアム・サロイヤンの『人間喜劇』(小島信夫さん訳版限定)
『ハックルベリー・フィンの冒険』の冒険相当好きなんですね!
これを機に私もちょっともう一度読み返してみようかな?
受賞を機にこれから露出が増えそうですね〜。
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